年齢のせいにして、治療をあきらめない

高齢者の糖尿病は、運動能力や認知機能の低下、うつ、ホルモン療法や抗腫瘍剤治療によるインスリン抵抗性によって発症するケースが多く、生活習慣の乱れと老化が関係しているといわれています。
空腹時の血糖値はそれほど高くないことに対し、食後の血糖値が高いことが特徴です。このような特徴が高齢者の糖尿病に現れる理由は不明ですが、食後の糖質の主要な代謝臓器である筋肉や肝臓の加齢に伴う萎縮・機能低下が関わっていると考えられています。

口渇、多飲、多尿などの糖尿病特有の自覚症状に乏しいため、異常があっても年齢のせいだと見すごす人が多いようです。糖尿病と診断されたときは、家族への遠慮は捨て、積極的にそれまでの生活習慣を変えるようにしましょう。高齢であっても、規則正しい生活を送り、血糖コントロールに努めれば、合併症を防げるだけでなく、病気に対する負担が軽減されることで気分が明るくなり精神面にもよい効果があることがわかっています。