血糖の動きは人によって異なりますし、いつも一定とは限りません。インスリンや経口剤などの薬物療法を行っていると、その動きはさらに複雑になります。
血糖をコントロールするには、血糖の動きを把握し、コントロールできているかをチェックする必要があります。とくに、インスリン療法では、血糖の状態によってインスリンや食事の調整が必要なため、きめ細かい血糖のチェックが必要です。そこで、ぜひ試していただきたいのが、自宅での血糖測定です。

家庭用の簡易血糖測定器の測定方式には、「電極法」と「比色法」があり、どちらも専用の針で指先を刺し、出てきたごく少量の血液でチェックします。「電極法」は機器に吸引、「比色法」なら試験紙に一滴つけるだけです。1分弱の簡単な作業ですし、血糖自己測定はインスリン療法を支える重要な手段ですから、ぜひ検討してみてください。
自分でインスリン注射をする際に、自己測定した数値によってインスリンの量を増減することができる。
自宅や会社で働きながらも、1日の血糖値の動きを把握できる。
低血糖の危険を早めに察知できる。
※低血糖を起こす原因については、「薬物療法の注意」でも解説しましたが、食事時間の遅れ、食事量の不足、空腹時の運動、薬の過剰摂取、大量の飲酒などが主です。薬物療法を安全に続けていくために、これらのリスク避ける生活を心がけましょう。
薬物療法において以下の4つのポイントを守ることがリスク軽減につながります。
血糖値がなかなか下がらないといって量を増やしたり、逆に調子がいいから量を減らすなど、治療薬の量を自己判断で増減することは治療効果の妨げになるのでしたり、こういった勝手な行為はやめましょう。
薬には、それぞれ効果的な「飲むタイミング」が決まっています。忘れたからといって、2回分まとめて服用することは危険です。
薬の効果を発揮させるためには、正しく使うことが一番です。薬の用量・用法は守りましょう。
ほかの薬との併用、環境の変化など、それまでと違う状況となった場合には、自己流で判断せずに、主治医や専門家に相談しましょう。
もしもの場合に備えて、自分が糖尿病であることや、使用している薬の名前・量、かかりつけの病院などを記入した、「糖尿病手帳」や「糖尿病カード」を携帯しておきましょう。
医療機関で入手できるほか、市販の糖尿病関連の書籍に付録として付いていることもあります。