糖尿病患者の10人に1人が行っているほど一般的な療法である「インスリン注射」。
“注射”というと、痛そうで不安に思うかもしれませんが、注射器の改良も進んでいるので、痛みを感じることなく簡単に自分で行うことができます。
主に使用されている注射器は、以下の2種類です。
一回ごとにインスリン製剤を注射筒に吸い込ませるタイプ。
インスリン製剤の入ったカートリッジを取り付ける構造で、注射針を1回ごとに交換するタイプと使い捨てタイプがあります。注入される量が調節でき、針による痛みも少なく、現在ではこちらが主流となっています。

インスリン療法は、一律に「こうするべき」というものではありません。患者さんによって、インスリン製剤も違えば、量や注射するタイミングも違います。自分が、どのような方法で導入するのかは、かかりつけの医師に相談してすすめてください。
速攻型インスリン、超速攻型インスリンを三度の食事の前に注射する方法
朝食の前に1日1回、もしくは朝食前と就寝前に1日2回注射する方法
1日4回の注射することによって厳格に血糖をコントロールする方法
注射する部位は「上腕」「お腹」「お尻」「太もも」ですが、体温が高い部位ほどインスリンの吸収が早くなります。よって注射に適した部位は、【1】お腹→【2】上腕→【3】太もも→【4】お尻、という順になります。基本的に注射部位は毎回変えません。

ただ、針を指す位置は皮膚への負担を考えて、毎回数センチずらして打ちます。皮下脂肪の厚さによって針の角度を変え、厚い場合は90度、薄い場合は45度くらいが目安です。
インスリン製剤は光・高温・凍結などに弱いため、正しく保存をしないと品質が劣化するおそれがあります。車内に置忘れたり、屋外に放置しないよう注意しましょう。使いかけのインスリン製剤は常温保存で大丈夫ですが、予備のものは冷蔵庫保存が基本です。