血糖コントロールが不安定な人、インスリン注射や血糖値を下げる薬を服用している人などは、運動によって血糖値が下がりすぎる場合があります。これを低血糖と呼びます。
低血糖は非常に危険です。血糖値が50㎎/・以下に低下すると、顔面蒼白、手のふるえ、だるさ、動悸など、肉体的にも精神的にも大きなダメージを及ぼします。このような症状が出たらすぐに糖分を補給します。低血糖が疑われる人、糖尿病の薬を服用中の人は、自分の判断のみで運動しない注意が必要です。

糖尿病における運動療法は、血糖コントロールを良好に維持し、新たな合併症や症状の悪化につながらないことを目的としています。すでに何らかの合併症を発症している場合は、慎重に行う必要があります。間違った方法で運動を行うと、かえって症状を悪化させる可能性があるからです。また、合併症だからといって、まったく運動しないと筋肉量や心肺機能が低下してしまいます。主治医の指導に従いながら、少しずつ運動を取り入れていきましょう。
運動療法開を開始するにあたり、すでに何らかの生活習慣病圏内にいる人は必ず専門家のメディカルチェックを受けましょう。問診、身体検査、心電図、血液検査、尿検査などを行い、どのような運動が適しているのか医師の指導に従い行ってください。
* 糖尿病の血糖コントロールが極端に悪い場合
* 増殖網膜症によって新しい眼底出血を起こしている場合
* 糖尿病腎症が重症の場合
* 糖尿病自律障害合併症の場合
* 心肺機能に障害がある場合
準備体操や整理体操をしっかり行いましょう。ひと手間かけることで、健康的・効果的・長期的に運動を行う事ができます。
また、足にあったスポーツシューズを履く、水分補給を適切に行うことなども、運動療法を行うための大切なポイントです。