運動が足りていれば発症リスクは半減

運動量を増やそう糖尿病は、「運動不足病」とも呼ばれるほど、運動不足が発症リスクを高めます。とくに、Ⅱ型糖尿病Ⅰ型糖尿病に比べ、食べ過ぎや運動不足など不規則な生活習慣の関与が大きく、食事療法と運動療法が治療の基本となります。

運動が足りていれば発症リスクは半減するといわれるほど、糖尿病予防に運動は効果が高いのですから、1日の中で運動量を増やす工夫をしましょう。

運動療法のメカニズム

運動療法には「急性効果」「慢性効果」という、ふたつの効果があります。

血糖値を下げる「急性効果」

運動することですぐに血糖値が低下する効果を「急性効果」といいます。
適度な運動を開始すると、運動開始から15~20分間は筋肉に蓄えられているグリコーゲンがブドウ糖に分解され、運動のためのエネルギーとして使われ始めます。この時間帯を過ぎても運動を続けることで、血中のブドウ糖もエネルギー源となり、血糖値が下がっていくのです。
血糖値を下げる「急性効果」

急性効果で得られる効果は、運動後も持続することが知られています。持続期間は約半日ほど。さらに、インスリン抵抗性の改善に関しても、運動後3日間は効果が続くといわれています。

体重を減らす「慢性効果」

「慢性効果」とは、習慣的に運動をすることで、肥満を解消し、インスリンの働きをよくする効果です。長期的な運動には、有酸素運動を行うとよいでしょう。
12ヶ月間の運動前後の血糖値変化

運動療法でストレス解消運動を継続すると、血統コントロールだけではなく、脂質異常症や動脈硬化、高血圧も改善できます。また、自律神経のバランスが整い、心身の調和が取れるため、気分が爽快になります。糖尿病発症の一因であるストレスを解消できるという点も、運動療法の効果のひとつです。

ただし、血糖値が250以上の方は、体が運動をストレスに感じてしまい、余計に血糖値を上昇させる場合があるので、薬物療法や食事療法で血糖値を下げてから行うとよいでしょう。また、血糖値が高くなくても、体調が悪い時や風邪をひいた時などは運動を控えましょう。