『食事療法・運動療法・薬物療法をきちんとしなければいけない』とわかっていても、なかなか実行できない人もいます。
そこで、陥りがちな問題点と糖尿病を進行させない対策を紹介します。

甘いものを控える

甘いものを控える
お菓子などに含まれる砂糖はすぐに小腸から吸収されるため、どんなに少量でもすぐに血糖値が上昇します。そのうえエネルギー量が高く、脂質も多いため肥満や高血圧症の原因にもなります。甘いものは摂取を控えるべきですが、やめることができない場合は、少しずつ回数を減らす・何回かに分けて食べる・甘い飲料水を飲まない・低エネルギーのものを選ぶなど、血糖コントロールに悪影響を及ぼさない食べ方をしましょう。

(2) お酒は適量におさえる

お酒は血糖コントロールを乱す原因で、治療にさまざまな悪影響を及ぼします。

・ エネルギーが高いわりに栄養がほとんどありません。飲みすぎると内臓脂肪増加→
インスリン分泌機能低下→血糖値上昇
となります。
・ 肝臓に脂肪がたまります。脂肪肝になると食後の血糖値が上昇しやすくなります。また、すい臓の機能低下を招きます。
・ 低血糖の引き金になります
食欲増進作用があるためつい食べ過ぎてしまい、食事療法が守れなくなります。

糖尿病を進行させないためには禁酒をすべきですが、やめられない人は、飲む回数・量を減らしましょう
糖尿病に悪影響を及ぼさないアルコール量
・ ビール中瓶1本(500ml) ・日本酒1合(180ml)・ワイングラス2杯(240ml)
・ 焼酎(35度)半合 ・ウイスキーブランデーダブル1杯(60ml)
糖尿病に悪影響を及ぼさないアルコール量

(3) タバコをやめる

タバコをやめる
タバコには有害物質がたくさん含まれており、がんをはじめあらゆる病気の原因になります。タバコを吸うと血管の収縮→血圧上昇→動脈硬化の促進につながります。動脈硬化は糖尿病の合併症のひとつで、進むと狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの危険性も高くなります。したがって喫煙者は禁煙すべきです。
禁煙をするとニコチンへの依存性のため、離脱症状が2~3日続きますが、体からニコチンが抜けていくにつれて離脱症状は軽くなるので、3週間程度で楽になります。
離脱症状がつらい場合はニコチンパッチの処方を受けたり、市販のニコチンガムをうまく活用してみましょう。

(4) 血糖値とともに血圧を下げる

血圧
糖尿病の約50%は高血圧を発症すると考えられています。糖尿病に高血圧が合併しやすいのは、動脈硬化で細くなった血管に大量の血液が一気に心臓から送り出され、血圧が上がってしまうためです。血圧が高めの場合は、禁煙をする・運動をする・塩分を控える・動物性脂肪を控える・お酒を控えるなど、生活習慣の改善を行いましょう。
さらに、血圧が高くなった場合は薬物による治療も行われます。

(5) 食事プラス運動で内臓脂肪を減らす

糖尿病の方には、脂質異常症(高脂血症)を併発している人がよくいます。脂質異常症とは血液中の中性脂肪やLDL・HDLコレステロールが異常になる病気です。糖尿病と脂質異常症は内臓脂肪が蓄積されています。内臓脂肪の蓄積はインスリン抵抗性の原因になり血糖値の上昇→血液中に分解されない脂肪の増加→動脈硬化の促進につながります。コレステロールを控える・動物性の摂取を控える・食物繊維の摂取・抗酸化物質の摂取・禁煙をする・運動をする・薬物治療を行うなど、生活習慣の改善がすぐに必要です。