生活習慣には、食事、運動、休養とういう3つの柱があります。この中で食生活は最も重要なものです。その理由は食事をしなければ、生きていくことができなければ、運動も休養も問題になりません。
このため食事に関しては栄養学といって何をどのように食べたらよいかという学問が古くからあり、最近では一部の問題を除いてほぼ完全に近いところまで研究がすすんでいます。

欧米化になってきた食生活

しかし、研究の進歩とは裏腹に、現在の食生活に関する問題は多いのです。たとえば、食料の供給が有り余り、これが加工され、さらに調理されインスタント食品、レトルト食品などとして市販されています。要するに食べる内容よりも、便利さ先にたっているのです。このような状況の下では、好きなだけ食べるということになります。
そうすると誰でも、甘くて、脂っこいものを好んで食べることになります。

そして肥満になったり、コレステロールが増えて、その結果として動脈硬化が進んでしまうのです。

東京都が乳幼児について栄養調査を昭和27年から平成6年まで行っていますが、書くじつん脂肪と動物性タンパク質の摂取が増えて、食生活が欧米化になっています。

【エネルギーの栄養素別摂取の割合の年次変化】

エネルギーの栄養素別摂取割合の年次変化

【年齢階級別 エネルギーの栄養素別摂取構成比】

平成10年国民栄養調査

肥満を防ぐ食習慣をこころがけよう!

油脂をとるとなぜ太るの?

人間は生命を維持するために必要なエネルギーを、3つの栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質)から作り出しています。
この3つの栄養素のうち、炭水化物とたんぱく質は1gあたり約4kcal、一方脂質は1gで約9kcalもあります。油を使った料理は美味しいのですが、高エネルギーな脂質を減らすことが、エネルギーダウンにつながるのです。

油脂はとらなくてもよいの?

脂溶性ビタミンの不足は、肌荒れなどの弊害を起こします。最低限必要な摂取エネルギー(成人女性1,600~1,800kcal、男性1,800~2,000kcal)のうち、20~25%に相当する脂質は毎日とりましょう。

最近話題の「体脂肪がつきにくい油」をとるとやせることはできますか?

最近、市販されている特定保健用食品(トクホ)の「体脂肪がつきにくい油」をとると、「体脂肪がどんどん燃えて、やせる」と思っていませんか?「体脂肪がつきにくい油」は、一般の植物油と比べ、体内でエネルギーとして使われる分が多く、新たな体脂肪を作りにくいという性質を持っています。
上手く利用すれば、ダイエットの手助けとなるでしょう。しかし、エネルギーは、普通の植物油と一緒です。大さじ3杯も4杯もとっていれば内脂肪の蓄積につながりますので注意しましょう。

食習慣と生活習慣病

食べすぎ 肥満、糖尿病、高師血症、高血圧、脂肪肝、高尿酸血症 体重の測定、腹八分目に食べる、買い物は食後
油っこいものの食べ過ぎ 肥満、高脂血症、大腸がん、乳がん 和食の選択、油料理の制限、肉の脂身除去
食塩の取りすぎ 高血圧、胃がん、脳血管障害 薄味への慣れ、食卓塩・食卓醤油の中止、塩蔵類・つけもの類の制限
複合糖質の不足 肥満、便秘、大腸がん 食物繊維食品の摂取、和食の選択
野菜、果物の不足 動脈硬化、癌、便秘、大腸がん 新鮮な野菜・果物の増加
アルコールの飲み過ぎ 肝炎、肝硬変、膵炎、肝臓がん、動脈硬化 適度な飲酒
不適切な食べ方 肥満、高脂血症、糖尿病、動脈硬化 欠食・過食・夜食をしない、ゆっくり・楽しく食べる

バランスのとれた食生活

厚生省は1日30種類の食品を目標に食べることが、健康によいバランスのとれた食事の目安になるとすすめています。バランスのとれた食生活こそ、「肥満を防ぐ食事」なのです。